2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『新国誠一詩集』(思潮社)が出た。新国は1960年代から70年代にかけて「視覚詩」を独自の方法論で切り拓いた詩人だ。当時国際的にも高い評価を得ていたが、死後は言及が少なくなっただけに、今回の上梓を喜びたい。 視覚詩とは、文字の形や配置などで視覚性を…
『二十歳の原点』の作者高野悦子さんが亡くなって今年で半世紀。栃木の詩誌「序説」第26号所収のエッセイ高橋一男「京と(6)」を読んで気づいた。故郷が栃木だったことも。同時代に青春を送った高橋氏は「永遠の憧れの対象」の残像を追い、京都の街を電…