2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
御庄博実氏と石川逸子氏による合同詩文集『哀悼と怒り─桜の国の悲しみ』(西田書店)が出ました。二人は、反核という立場を貫いてきた希有な詩人たちです。 御庄さんは医師としての名前は丸屋博さん。劣化ウラン弾による内部被曝をずっと追究されてきました…
21日から昨日23日まで、東京に滞在していました。 三日間のあいだ、様々な方とお話しすることが出来、4カ月ぶりの故郷で大変充実した時間を過ごせました。 22日は「なかのZERO大ホール」の「モンダンヨンピルチャリティーコンサート」を見にいきま…
紫陽花が眼につく季節です。この花を見つめていると何か意識を吸いこまれる感じがします。 色鮮やかなのになぜか宇宙の闇を感じるのです。雨に打たれる紫陽花は不思議な光。緑はくらがり。花の周囲にはみえない闇がひしめいています。毒のある花でもありまし…
昨日は、福井市にある北陸朝鮮初中級学校で、中級部の生徒さんを対象に詩の授業を行いました。 北陸ハッキョは中級部7名、初級部4名の小さな小さな学校。福井駅から車で20分ほどのとてものどかな田園地帯にあります。福井の町はじつは初めて降り立ちまし…
映画『11.25自決の日─三島由紀夫と若者たち』(若松孝二監督)をみました。 少し前のことになるので印象がかなり薄れてしまったのですが、楯の会結成前後から自決までを60年代の激動の時代状況と織り交ぜてリアルに描いた映画です。 三島の自決は私も…
千年ノ赤ン坊 河津聖恵 空の空虚が撃たれ、青は限りなく深まる無の銃声と共に夢を見張るガラスの監視塔は天頂から破壊された 世界は子を庇う母親うすむらさきに翳り蹲り永遠の痛みを負う(赤チャンガ泣イテル、泣イテル、)透明な血にまみれた世界の赤ン坊は…
タル・ベーラ監督の『ニーチェの馬』を観ました。心に重く、深くのしかかるような映画でした。 しかし、だからこそ身の内から思いがけないカタルシスさえ感じました。モノクロの画面からこちらの内面に直接にかかる人間精神そのものの重さ、人間の時間そのも…
朝鮮学校への「高校無償化」適用を実現し、大阪府・大阪市などの自治体からの補助金の復活を目指して、224団体・個人の賛同のもと、2012年3月1日に結成された「無償化連絡会・大阪」の呼びかけで、「大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪府民基金)」を立ち上げ…
6月4日京都新聞朝刊 「詩歌の本棚」 河津聖恵 辺見庸氏の新刊『死と滅亡のパンセ』所収のエッセイ「『眼の海』をめぐる思索と想念」は、今詩を考える上で興味深い。大震災の衝撃は氏に新たな詩の境地をもたらした。その内的経緯はまさに原初の詩の発生を見…
本日、新しいサイトがオープンしました。「朝鮮学校の正しく新鮮な情報をお届けするウリハッキョon the web」http://urhk.jp/私も下記のような応援メッセージを寄せました。多くの方々に是非見てほしいと思います! 応援メッセージ自分の未知の力を信じて頑…
この本が日本人である私が鋭く触発するのは私にとって「裏返された」歴史や社会の姿を知ることが出来るからです。在日朝鮮人の立場から見た日本の歴史と社会のあり方と世界感覚。それを知ることはひりひりとした痛みがあると共に、鏡の中に入り込むようなス…