朝鮮学校への「高校無償化」適用を実現し、大阪府・大阪市などの自治体からの補助金の復活を目指して、224団体・個人の賛同のもと、2012年3月1日に結成された「無償化連絡会・大阪」の呼びかけで、「大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪府民基金)」を立ち上げることになりました。
たくさんの方々のご参加をお願い致します。
大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪府民基金)立ち上げ集会
−朝鮮学校の子どもたちに笑顔を−
日 時: 6月16日(土) 午後7:00〜
場 所: クレオ大阪中央 4F セミナーホール
大阪市天王寺区上汐5-6-25/TEL 06-6770-7200
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅1、2番出口から徒歩約3分、「天王寺」から約10分
http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/index.html
内 容:�@「大阪府・市の補助金削減の経緯と問題点」
大阪産業大学教授 藤永壯さん(無償化連絡会・大阪共同代表)
�A「大阪朝鮮学園支援府民基金について」
甲南大学教授 高龍秀さん(無償化連絡会・大阪事務局)
�B 保護者、支える会、弁護団からの発言
参加費: 500円(場所代、資料代カンパ)
主 催:朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪(無償化連絡会・大阪)
問合せ:大阪市北区西天満3-14-16 西天満パークビル3号館 たんぽぽ総合法律事務所 TEL06-6360-0550
■条件はクリア、なのに朝鮮学校のみ無償化除外、大阪府・市は補助金不支給
朝鮮高級学校(日本の高校に相当)が日本政府による「高校無償化」適用から除外されたまま2年以上がたちました。日本政府は「外交問題を教育問題にからめない」としたにもかかわらず、何度も何度も先のばしにし、今も無償化は実現していません。
さらに大阪府は、1991年以来支給してきた朝鮮学校への「私立外国人学校振興補助金」を2011年度は支給しないという暴挙を行いました。2010年度に橋下徹(当時)大阪府知事が高級学校に関して2010年度分を不支給とし、2011年度には、初・中・高級学校すべてに対する補助金を停止しました。
■学びの場に深刻な危機
創立以来60年以上、朝鮮学校には国からの補助は一切なく、教員・保護者・支援者の懸命の努力で厳しい運営をしいられてきました。2009年度に1億2100万円支給されていた、この大阪府振興補助金カットは朝鮮学校という学びの場を深刻な危機に追い詰めるものです。
大阪市も、橋下市長になった2011年度末に「大阪府振興補助金の交付対象」以外には補助金を出さないと突然交付要綱を変更し、前年度2650万円支出していた補助金を不支給にしました。
■子どもたちに不信とあきらめを与えるのか、それとも信頼と希望を与えるのか
自らのルーツに誇りをもち、民族の言葉や文化を学び、豊かな人間性を育ててきたのが朝鮮学校です。これらは、日本政府も批准している「子どもの権利条約」や「国際人権規約」「人種差別撤廃条約」などでも保障されていることです。
また地域での公開授業、日本学校との交流が盛んに行われ、新しい共生のモデル校でもあるのです。そして、朝鮮学校の卒業生は医療福祉や教育・言論・法曹・芸能・スポーツ界ほか、さまざまなジャンルで目覚ましい活躍をしています。
未来への夢を持ち、これからの時代をになう子どもたちの学びの場を奪うことは許されません。朝鮮学校に学ぶ子どもたちに不信とあきらめを与えるのか、それとも信頼と希望を与えるのか、今私たち大人が問われています。
■一日も早い無償化適用と補助金給付を!
一日も早い朝鮮高級学校への「高校無償化」適用と大阪府・大阪市補助金支給の実現を求めます。それとともに、困難に直面している大阪朝鮮学園を財政的に支えるために「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」は「大阪朝鮮学園支援府民基金(略称「大阪府民基金」)を発足することとなりました。金額の多少、個人・団体問わず、各界各層、幅広く、多くの方々のご協力をお願いいたします。
第1 条(名称)
本会の名称を、「大阪朝鮮学園支援府民基金」(略称「大阪府民基金」)とする。
第2 条(目的)
本基金は、日本政府の朝鮮高級学校に対する「高校無償化」不適用と、大阪府・大阪市の学校法人大阪朝鮮学園に対する不当な補助金不支給に抗議し、在日コリアンの民族教育権を支援し大阪朝鮮学園に対する財政的支援を行うために、「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」(以下「連絡会・大阪」という)の下に設ける。
第3 条(寄付金その他収入)
1 本基金は、第2条の目的を達成するために、大阪府民および全国各地、海外の市民(民族や国籍など問わず)より寄付金を募る。団体や企業からは広告代などを募る場合がある。
2 寄付金額は、個人一口1,000 円、団体一口1 万円(複数口も可)とする。
第4 条(賛助金)
1 本基金の収入は、郵送代などの運営費を除く全額を、大阪朝鮮学園が運営するすべての朝鮮学校への賛助金に当てる。
2 第1項の規定にかかわらず、収入の1割を限度として、「高校無償化」および大阪府・大阪市補助金関連の裁判費用を支援する場合がある。
第5 条(呼びかけ人と事務局)
1 本基金に事務局を置く。事務局は呼びかけ人、および第2 条の目的に賛同する者の中から呼びかけ人が推薦する5 〜 15 人によって構成する。
2 事務局には互選により、事務局長1 人、会計責任者1人、名簿管理責任者1 人を置く。
3 本基金に会計監査をおく。会計監査は、連絡会・大阪が推薦した者とする。
4 一年度を4 月から翌年3 月末までとし、事務局会議を年2 回以上開催して募金活動報告と会計報告を審議し、活動計画と基金の運用計画、会則改正など、本基金の運営体制を定める。
5 事務局は半年ごとに、募金活動報告と会計報告をまとめた「中間報告書」と「年間報告書および会計監査報告書」を作成し、ホームページなどで報告する。
振込先:ゆうちょ銀行 店名〇九九 当座 0164342 口座名義:大阪朝鮮学園支援府民基金
郵便振替口座記号 00980−6−164342
呼びかけ人(50音順):伊地知紀子(大阪市立大学)、宇野田尚哉(大阪大学)、高龍秀(甲南大学)、蔡徳七(大阪大学)、鄭雅英(立命館大学)、丹羽雅雄(弁護士)、藤永壯(大阪産業大学)、裴光雄(大阪教育大学)、文京洙(立命館大学)、文鐘聲(太成学院大学)