2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
8月29日付しんぶん赤旗「詩壇」 希望が降り立つ場所 柴田三吉(詩人) 震災から5カ月、宮城の被災地を歩いた。がれきの撤去はほぼ終わり、それらがあちこちで巨大な山となっていた。倒壊を免れた建物も内部は完全に破壊されており、ビルの4階まで達した…
27日の土曜に、京都市の子どもの本屋さん「きんだあらんど」で同店と連携し石巻市で読み語りの活動を続ける「NPO にじいろくれよん」の代表柴田滋紀さんのお話をきくことができました。同店代表の蓮岡修さんのお話とともに、大変心に訴えるものがありま…
菅直人首相は29日、昨年11月の北朝鮮による韓国砲撃を受け凍結していた朝鮮学校に対する高校無償化適用の審査手続きを再開するよう高木義明文部科学相に指示した。これを受け文科省は、適用に向けた手続きに入った。 同省は今後、有識者会議の意見も聞い…
一昨日25日に、朝鮮学校の無償化実現の要請行動に参加するために、東京へ行ってきました。文科省、内閣府への要請行動と、院内集会に参加しました。詳しくは以下にリンクした記事をお読み下さい(写真に私も少し映っています)。記事が伝える、「〈高校無償…
松井英介さんの『見えない恐怖』についての北海道新聞の書評です。北海道がんセンターの西尾先生が書かれています。「科学的冷静に知るための格好の好著」。(画面が90度傾いております。)→2011.08.14.jpgをダウンロード
お盆に読んだ二冊目の本は 松井英介『見えない恐怖──放射線内部被曝』(旬報社)です。 松井さんは岐阜大学医学部附属病院勤務、放射線医学講座助教授を経て、現在は環境医学研究所所長。 今最も読まれるべき素晴らしい本だと思いました。 放射線とは何か、…
お盆に二冊の本を読みました。 二冊ともタイムリーな書でしたので、酷暑の中でも集中して読めました。 まず、水野崇・渡久山章『地球の未来を見つめて──アメリカと沖縄からの発信』(新星出版)。 水野氏は、21年前、1991年に日本からアメリカ、ニュー…
8月16日付京都新聞「詩歌の本棚」 河津聖恵 東日本大震災から五ヶ月。今詩の方向性は、大きく二手に分かれつつあるように思う。未曾有の悲劇を目の当たりにして、これまでとは全く違う詩の次元を見出そうともがく詩人たちがいる一方で、早々と詩の無力=…
昨年夏、『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』の共同編集者である許玉汝さんが、8月15日を前に、以下のようなエッセイを書かれました。一人の在日コリアンがたましいの旅の中でようやく探りあてた「ふるさと」、沢の水の冷たさ、母の笑顔──。 随筆 「…
Bunkaなう 震災と表現�@圧倒的な破壊の後で真実の言葉に耳を澄ませ 河津聖恵 七月初め、私は宮城県石巻市で行われた「復興ウォーキング」に参加した。炎天下、画面でしか見たことのなかった風景を360度、五感で体感しながら瓦礫の原を歩いた。空気に…
メドゥサ 河津聖恵 いつからかそこにメドゥサは砕かれた額をもたげていた私たち自身の��破壊そのもの�≠フ吐息がことばにならない泡を紡ぎながら海の底から重く重くあふれだしていた生まれたばかりの��彼女�≠ヘ怒りも喜びもなくただ盲目の無の使いとして沈黙を…
昨日の記事に引用した詩「(ハコヤナギよ)注:実際は無タイトルです」には亡き母へのツェランの痛切な思いに満ちています。しかしそれは、死者への単純な追悼の思いではありません。 収容所で射殺され不条理な死を遂げた母は、死者のイメージとしてさえこの…
アドルノは1949年に語った『アウシュヴィッツ以後詩を書くことは野蛮である』というテーゼを1966年の『否定的弁証法』で次のように訂正しています。 「絶え間なく続く苦しみは、拷問にかけられた人がうめき声をあげるのと同様に、表現への権利を持つ…
しばらく原理的に考えていきたいと思います。 「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮だ」このアドルノのテーゼは挑発的です。それは「詩」と「野蛮」という最も対極的な二つを、有無を言わさず串刺し?にしているからです。 けれど、この二語は並べて…
「アウシュヴィッツ以後詩を書くことは野蛮だ」。 ドイツの哲学者アドルノが1949年に書いたこのテーゼを最近、ある詩人がエッセイで引用していました。 詩人はこう言っています。 大震災の未曾有の悲劇の後、そして今もなお続く原発事故の被害が深刻化す…
以前、このブログでもご報告した東北朝鮮初中級学校での朗読会について下記の二つの新聞記事が掲載されましたので、ぜひご一読下さい。 7月27日付毎日新聞朝刊:「日本大震災 大規模半壊、東北の朝鮮学校は今」http://mainichi.jp/select/opinion/newsup/…