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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ2460〜2506

※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。

2460岩走る流れにも似て夏の歌刹那の命飛沫煌めく(2398「『#連歌デモ』一首一首がまさに一瞬一瞬のいのち、煌めき、飛沫」へ返歌。上梓を言祝ぎて詠める…)

2461君が打つ太鼓が怒りの隊なれば我は歌にて叛逆の隊(注:連歌デモってのがあってね。怒りのドラム隊への感謝歌とか、共感歌とかいっぱいあるんね。今日、その冊子版(嵐山デモで主催者が告知)読みながら、うっかり歌作っちまった。泣け(ウソ))

2462闇空に連なる歌の#連歌デモ我等が歌は風のクロニクル(2461へ返歌)

2463新月が渡りかねたる渡月橋静かなるデモ渡れその橋(注:宵のうちに少し降雨。今はあがって、東の空に半月。今が半月と言うことは#嵐山デモの終わった夜には新月?) 
2464往きたしと想えど遠し嵐山我が生霊よデモに寄り添え(「嵐山デモ」の報に接し… 。2465も同じ。)

2465月渡る橋をも渡るデモありて洛中洛外「反原発!」の歌は響けり

2466敷島の津々浦々に湧きおこるひかりの渦ぞ民のちからぞ  

2467無名我れ無名であることの喜びを無名なる友と今宵分かたん(注:第一集を手に…。2468と2469も同じ。)

2468デモの中人の流れに在る我は名も無きが故「人」と繋がる

2469この夜空名だたる星座数あれど見えず名も無き星の多さを(注:「有名」「無名」の壁を無くした詠み人知らず、かとふと思い至る。)

2470金曜日官邸前に心寄せあっちでがんばりこっちでがんばり

2471世迷い言東京湾原発を阿鼻叫喚は知事には他人事(ひとごと)

2472世迷い言一人ごちなら構わない都民の税金持つから怖い

2473目覚めた人よ 一度目覚めれば数百年でも眠るまい 発電所を封鎖だけでは終わるまい 7代続く戦いは これから幕を開けるなり この星の狂気の破壊を食い止めて パンドラの箱の蓋を閉めろ まだ方法はわからずとも 全ての核を消滅させる迄目を開き眠る事無かれ人々よ

2474悪魔の物質放射能 肉を裂きDNAを壊滅す 体を守る白血球を全て食い尽くす化け物だ/この化け物を爆弾に乗せミサイルを撃ち世界の主要都市に命中させる何と狂った国々よ 米ソに中国、イギリス、フランス、インド、パキスタンに、北朝鮮/2万7千発の狂気の弾頭を抱く地球 

2475ふくいちで除せん作業に従事する人ひとりひとりに 家族あり大事なひとあり 首相 官僚 東電よ 忘れるなかれ忘れるなかれ

2476全てのひとの悲しみを語り尽くせぬ苦しみを共に歌おう今日金曜日

2477日付に×印をつけて息子に会える日を待ち望む 思いきり抱きしめてやろういやいやするくらいに

2478けふ白露稲穂に果樹に露置けば微量元素も含まるる憂さ 

2479幼子の親しく夢の戯れに大きく愛の包まれし見ゆ/純真な幼心の希望して穢れを祓う愛を透して/学び往く怖れより愛自由していのちの舞いに共に歓び/赤子泣く素直な想い尊きにいつの世もして変わらずありて 

2480悲しみは悲しみのままで痛みは痛みのままで苦しみは苦しみのままでここにある やがて真珠になるまでどうか抱えてください 私もここにいるここにいるから

2481秋桜の風に乱れる愛模様永遠巡る時を掬いて/コスモスのカオスに夢の乱れして愛の囁き秋桜揺れて/見えぬ愛季節の夢にコスモスの花色付けし時を恵みて/言の葉の向いし夢の亘る愛秋桜響き微笑み返し

2482君よどうか守れ愛し子を 誰が何と言ったとしても きみしかできぬことがある きみしか守れぬことがある

2483首輪付け野犬となりて被爆地の荒野の涯を彷徨う憐れ

2484君の声ただ待ちぬるを今聞ける今日の邂逅はただ有り難し(2483へ返歌) 
2485幼な子の両手さしのべ求むるは火の玉ではなく君の愛なり

2486幼な子は笑まいて見れば笑み返すこの愛し子を守らんと欲す

2487小さな手をとんとんして慰める幼な子のその声に ただその声に慰められるとは 幼なく愛しい小さなきみよ おいでいまはただきみを抱きしめたい この世界から守りたいゆえに(2486へ返歌) 

2488君よ思え幼な子の声絶え果てし世界をば我ら守らねば誰が守るや

2489放射能拡がり往くや恐れして封じ込めるや愛ばかりなり/生きてなお愛の夢には近寄らじ貧しからずや心知らずに/しあわせのことのはゆめのひびきしていのちのおもいわたしなくして/愛亘る陽に水風に夢宇宙普遍の心今此処にあれ

2490紅顔の無垢なる赤子に粥を運びし銀の匙 この時代我が産みたる我が子を想い母は涙す/幼子の明るい笑顔と笑い声暗き時代の行く末知らずに/無抵抗なる幼児共我が守らず誰守る 眉を吊り上げ唇結ぶ勇ましき母の気丈/健やかに育てと祈る母の愛子の寝顔見る度溢るる涙あり

2491今日もまたならず者たちが魑魅魍魎のごとく我が物顔で歩きまわる 今日は徴兵制明日は核兵器

2492高らかに歌え命の炎のうた 終末を告げるラッパを吹き鳴らせ天使達  行進は止むことなく続く国会議事堂 総理官邸が目標ではなく この世界から 憎しみと怒りと兵器と軍隊が消えてなくなるその日まで  進めよ進め弛む事無く 歌えよ高らかに 叩けよ大地の響きラッパを鳴らせ

2493この国の不良老人どもが暴れまわる今日この頃 尖閣に火種を蒔きつつ徴兵制を言い出して

2494天高く青空見事に晴れ渡り雲一つ無きに心爽やか/女心と秋の空昨夜の雨雲嘘の様也/日に日に悩みは多けれど心の中に青い空如何なる時も澄み渡るかな/東京を東の京都と呼びにけりされど時流は西へ還れり/もし京が再び都と成るならばはんなりとそれも亦良し  

2495あなたも昔小さな子どもだったとそう思えば大切にできる 今被曝している子をどうすべきか考えられるのに

2496言論の自由を奪う悪法がいつの間にやら現れて呟く事さえままならぬかも/呟きは吾の生きがい独り言独り言も出来ぬ国なら家出する アマゾンの奥でもヒマラヤへでも 思う存分独り言空に向かって叫んでやろう/PC社会著作権など無くなってフリーは世の為人の為

2497この今も死の病床で苦しみ続ける原発作業員いる事を忘れてはならじ日本人/高給を家族の為に稼ごうと命投げ打つ男もいたり/悲惨にも焼け爛れたるその肌に人の面影見当たらず/看護婦も医者も 眼を背けたるその惨状人をここまで破壊する核の地獄の痛み苦しみ 

2498人類の過ぎた火遊び原子力抑止力とは核の増産 皆で持つなら怖くない牽制し合って脅し合う/自らが呼び起こしたる悪の火の捨て場が無いと我が庭に埋める/核を皆ロケットに詰めてブラックホールに目掛けて発射 その時は原子力開発者よ全員同行してくれ宇宙の墓場へ

2499人の世はいつの時代も矛盾の海を泳ぐ事 清流を泳ぐ魚では生きられぬ/人間が核に塗れてもがくとも動物達は我関せず 地球という庭の庭師に人間という出来損ないは不採用/人間社会の傲慢が産み出す核の風浴びて花は枯れ犬猫までも咳込んで 海の魚も喘ぎ悶える

2500誰を信じる皆嘘つき 総理が悪い悪いは東電政治が悪いの誰のせい 不満の塊不機嫌人生/我は唯いつの日であれ青空見上げて生かされる感謝に微笑む人であれ 震災の時も戦火の時も/与えられたるこの命如何なる時でも生きて行く ブッダ曰く自らを灯として唯進め

2501「白露」の今日節電目標解除され電力あまりのこの夏終はる 

2502争いはただ反原発の為なりや死して名乗れぬ被災者思ふ

2503我が名をば地蔵菩薩に預けたり共に子どもを守らんとせむ

2504万葉の頃から伝わる言の葉の詠み人しらずに涙するかな

2505代受苦と尼僧は慰む人々を苦海浄土がここにも重なる

2506代受苦と尼僧は慰む空の下地にも草にもいのち宿れり(2505へ返歌)