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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

「め組JAPAN」と対口支援

先ほどのNHKニュースで東北の被災者支援の現況が特集されていました。

避難所に様々な理由で避難せず、また出来ずに自宅に残っている人々への支援がとりわけ大変とのことです。

また支援の届かない孤立した避難所、また近所同士で助け合って何とかしのいでいる人々も、物資が底をついてきていると予想されています。

そうした人々についての情報が今緊急に必要となっています。

そのような中で石巻市で動き出した「め組JAPAN」というボランティア団体の活躍には、一筋の光を見る思いがしました。

この団体は、瓦礫や泥道を踏み分け、一軒一軒丁寧に状況を聞き取り調査し、復旧の状況と共に日々移り変わる被災者のニーズの変化に合わせて物資を調達しています。被災者一人一人と向き合う若い女性ボランティアの謙虚で真摯な姿に感動しました。

調べてみると、これは地元の人々ではなく、あるNPO法人が、急遽、被災地の復興活動を全面的にサポートしていくために立ち上げたチームのようです。宮城県石巻市に拠点を作り、全国各地の仲間や団体と連携して、石巻の救援支援を中心として活動を行っているそうです。

苦しむ人間のために、あたりまえのように瓦礫を踏み分け、あたりまえのように「私たちはいずれ去るので出来る限りのことをしたい」と語る、こうした若い人々こそが、他者と共に生きる新たな日本を創っていくのでしょう。

あと、このニュースで「対口支援」というアイデアを知りました。

もともと中国で取られている経済支援の方法で、経済的に発展している地域がそうでない地域を経済支援するというものですが、2008年の四川の地震の際に、この対口支援の仕組みで被災地を救済したそうで、うまくいったとのことです。

現在、関西広域連合でも、たしか京都と滋賀が福島を支援するというような、関西の各県が担当を決め被災地の県を支援する態勢になったと思いますが、それもこの対口支援を参考にしたのかもしれません。しかし、例えば京都が福島担当であることは、私などにもほとんど実感できていないので、もっと住民を巻き込んで、それぞれが何が出来るかを意識化してもらいたいです。