一昨日、岐阜の夫の実家の田植えの手伝いをしました。
青空が拡がり絶好の田植え日和、と思いきや、
田植えは曇天の方が暑くならなくていいとすぐに気づきました。
水田は木陰がないので、晴天だと熱射病になりそうです。
やがて少しずつ雲が出てきたので、助かりました。
もちろん田植機を操っていたのは義父。
例のごとく私は畔で苗の整理や手渡しや容器の洗いなどの雑用のみ。
楽なはずですが
日頃の運動不足でずっしりとした苗の重さが腰に少々こたえました。
周囲には休耕田もたくさん見受けられました。
後継者がいないとのことのです。
花なども植わっていましたが
本当にもったいないことだと思いました。
ところで今回の田植えで発見したのは、
水を張った田に生まれる水紋の思いがけない美しさ。
風が吹くと
畦でざわめく木々が息を吹きかけたように
水がさーっとこまかく煌めき波立っていく。
海や湖の波とも違うはかない波が
なぜかとてもいとおしく思え
いつまでも見飽きないのでした。
稲作という遥かな時空から続く人の営み。
波は、それを祝福する何者かの息吹であるのかもしれません。