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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小樽小紀行―2月20日多喜二の命日によせて�B

翌27日の朝の、泊めていただいたお宅の外の景色です。 昨日とは一変、すばらしい青空。 見たこともないような、まるでこの世の滋養のようにこんもりとつもった雪が朝の眩しい光にきよらかに煌めいていました。 この日はまず、小樽商科大学を訪れました。 …

小樽小紀行―2月20日多喜二の命日によせて�A

「冬が近くなると ぼくはそのなつかしい国のことを考えて 深い感動に捉えられている そこには運河と倉庫と税関と桟橋がある そこでは 人は重つ苦しい空の下を どれも背をまげて歩いている ぼくは何処を歩いていようが どの人をも知っている 赤い断層を処々に…

小樽小紀行―2月20日多喜二の命日によせて�@

今日は1933年に虐殺された小林多喜二の命日です。 京都は寒さはまだ冬のものでしたが 日差しは確実に春を感じさせる明るい一日でした。 それだけに多喜二の凄惨な死の過程を想うと つらい気持になりました。 じつは一ヶ月ほど前になりますが、 1月26…

2月17日付京都新聞朝刊 詩歌の本棚/新刊評

2月17日付京都新聞朝刊 詩歌の本棚/新刊評 河津聖恵 一月十五日、吉野弘氏が亡くなった。享年八十七歳。高校の教科書で読んだ「I was born」や「夕焼け」には、今でも静かな感銘を覚える。柔らかなまま鋭く世を撃つ言葉の佇まいが美しい。最近では「生命…