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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督)

ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』をみました。『空と風と星の詩人』と同じく詩人をモチーフとした映画です。 『空と風と星の詩人』がモノクロで過去の朝鮮と日本を舞台とし、非業の詩人の宿命を「物語」として映像化した作品だとすれば、『パターソン…

「 映画『空と風と星の詩人』公開記念 詩人を偲ぶ秋の集い」

先週の土曜日(9月16日)に、同志社大学で行われた「映画『空と風と星の詩人』公開記念 詩人を偲ぶ秋の集い」は大変多くの方々が集ってくれました。 私も事前にSNSで頻繁に情報を流していたので、それを見て来てくれた人も意外に多くて、あらためてSNSの発信力…

詩人黒田喜夫の中国核実験への回答

昨夜のNHKスペシャル「沖縄と核」は衝撃的でした。今の辺野古の新基地建設も含めて、沖縄の基地問題は核という視点から捉えるべきだと思いました。 返還前の沖縄の恩納村のミサイル基地には、広島の原爆の70倍もの威力を持つ核ミサイルが多数配備されていた…

映画『空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜』公開記念 詩人を偲ぶ秋の集い

来たる9月16日(土)から京都シネマで、先日このブログでもお伝えした詩人尹東柱の生涯を描いた映画『空と風と星の詩人』が上映されます。 この上映に合わせて、尹東柱が文学を学んでいた同志社大学でイベントが開催されます。 私もトークに参加しますので、是…

辺見庸 目取真俊『沖縄と国家』(角川新書)

長年互いに惹かれあいながら、この対談で初めて会ったという二人の作家の対談集。明治から戦後72年も経つ今にいたるまで、国家の暴力にさらされてきた沖縄をめぐり、それぞれの立ち位置を見定めながら作家として生きてきた「個」の重みをかけて、語りあって…

四方田犬彦「旧植民地下の詩人たちの映像」(「現代詩手帖」9月号)をめぐって

「現代詩手帖」9月号に、四方田犬彦さんによる「旧植民地下の詩人たちの映像ー『空と風と星の詩人』、『日曜日の散歩者』」が掲載されています。 四方田さんは前者を「外部から受難と抵抗の神話を更新することはできても、詩を書くという行為の孤独さそのも…

朱と闇

伏見稲荷大社を訪れました。どこまでも立ち並ぶ千本鳥居の朱色が、九月の光に美しく映えていました。 とりどりに配色鮮やかな浴衣を着た多くの女性たちと擦れ違いました。笑いさざめきもまた、空気に優しい色を添えるよう。 何とはなしに、見ておきたかった…