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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

# 連歌デモ 3853 〜 3890

※投稿規定はhttp://reliance.blog.eonet.jp/default/2012/07/post-9dcf.htmliを御覧下さい。

3853(3851「撒くべきは」に返歌)瓦礫撒く大なる手あり危なしと囀りて飛び青き鳥来る

3854(3851「撒くべきは」に返歌)暗き時代灯の種撒く人がいなければ闇は闇の儘奈落に沈み* 人心に明るき灯あるならば発電せずにも世に光満つ* 彼岸過ぎナラカを守るマンジュスリ散りアミタヴァの光西日に眩く*

3855原子力儚き夢よ壊れやすきシャボン玉に似た七色の夢 / 微笑みてシャボン玉を吹くその人の優しき横顔廃炉夢見る

3856静かなる怒りの集い平和デモ原爆ドームは静かに立てる

3857(3856「微笑みて」に返歌)シャボンとなりて宙に消えれば罪無きを渋太く残る数千年間

3858 (3828「雑草の」に返歌) 種まきの津々浦々にするがごと 民の怒りは枯れず芽を出す

3859(3856「静かなる」へ返歌)木々の幹には黒焦げの傷跡が今も残りし平和公園* ピカが光りし爆風でガラス吹き飛び凍り付きたるその瞬間* 8月6日忘れるな殺人兵器は広島の人口半分殺めたるなり* 亡き者達も原発に怒りを持ちて共に練り歩く平和行進*.

3860授かりし命も老いへと移ろい行きて振り返る今日まで無事に生きた道程

3861どんな悪魔に魂売り渡したるや青森の知事は大間原発の工事を急ぐ*一皿だけ子の買いくれ来し大間のマグロもったいなさに味も分からず

3862あれこれの何故問う思案を捨てる時唯在る真理自ずと現れ

3863生きてる我生かされる我いずれにも黙して此処にいるも我 あの日引き抜かれて打たれし我も我 

3864(3843「マリアさま」に返歌)ロザリオの珠ひとつ毎アヴェ・マリア唱へつ願ふ平安(やすき)と平和(やわらぎ)

3865嵐来る不気味に静まる街の上音も無く空を流れる青墨の雲

3866悲しみを口に出せない悲しみは口に出さない痴れたくはない

3867降り出す時には心弾みて降り続く時心憂いて人心の定かならずは

3868(3864「ロザリオの」に返歌)数珠数え過ち悔いて守護祈る洋の東西 違えども観音も聖母も同じ母也

3867 731の亡霊にとり憑かれしか 子どもの甲状腺疾患に狙いをさだめ まんべんなく内部外部と被曝させしは

3868(3864「ロザリオの」に返歌)聖母より夢で百合と薔薇をもらいしコルベ神父もまた 命尽きんとき主の祈り捧げんや 我らに罪をおかす者を我らが赦す如く 我らの罪をも赦したまえと

3869病得てかくも苦しき思ひせる我にそれでも生きよと言ふか

3870(3869「病得て」に返歌)我は言うそれでも生きよと君もまた我と同じ道あゆみし同胞ゆえ/いづれ病も癒えよう春の日差しの如く淡雪の如く/君よ生きたまえ辛きときは我の手を掴めそうして人は生き延びたり

3871眠そうになる君の柔らかな頬をつついて乳ふくません 野分きくる夕暮れに大きくなあれと願いつつ

3872手をかそう君がいつか生きる喜びのため 君よ苦しみは長くは続かん やがて慰めと喜びに笑えん日もまたあわむに

3873(3857「シャボンとなりて」に返歌) 目に見えず手にも触れれず漂ひぬ 放射能とは死神の使者

3874(3873「目に見えず」に返歌)透明な青白き顔の亡霊に国蝕まれて人々追われて.

3875 慰霊碑に寄り添いて立つ大木の 哀しみの如く赤い葉落ちて / 鉄骨の丸屋根映す秋空に 雲流れ行き陽光ひと筋/ 荒々し再稼働の動き止めんとす 亡きひとの思ひ共に背負いて

3876君と契りしとき 愛の呼び鈴鳴らさんや とわに君のそばにと願わん 一緒に未来のこと話さんために

3877(3875「慰霊碑に」に返歌)樹は見たり起こりし全ての出来事を瞼に焼き付け堪え地に立ち* 石巻浜に残りし一本松津波の惨劇物語る生き証人の語り部として

3878(3869「病得て」に返歌) 病得て解ることもある悲しみが 君をそんなに優しくしている

3879 (3858「種まき」のに返歌)芽を出(いだ)せ 花を咲かせよ 実をつけよ 市民のための 国を創らん 

3880 (3855「原子力儚き夢よ」に返歌) シャボン玉 屋根まで高く 上がること もはやありえぬ 夢から覚めよ / 民草は 廃炉の夢を 現実へ 近づけるため 闘い続けん

3881 (3880「シャボン玉」に返歌) 数千年 生き物たちの幸せを 蝕み続ける 原子の無機質よ 

3882(3873「目に見えず」に返歌) 生きようと 増え続けたい 細胞を シャットダウンし続ける 放射線の無慈悲よ 

3883(3874「透明な青白き顔」に返歌) 亡霊は 黄泉比良坂(よもつひらさか)帰り行け ぶざまな道化 御用学者と共に 

3884(3874「透明な青白き顔」に返歌) 暗き墓標野分けの風に跳ばされぬ 透明な息に混じるやセシウム

3885(3877「樹は見たり」に返歌) 爆風で打ち付けられた岩石を 身に巻き込んで青桐生きる / 千本の松原一夜の夢にして 立てる松は何を待つらむ

3886慌し対峙に時が押し寄せて生きる証しに愛を叫んで/時舞いの心の行方想いして今ある為の未来を信じ/裁きして愛の灯りに陰射して賜いし夢の明らかなりし/共にして謳う愛の端時惜しみとわの光に時を哀しみ

3887(3879「芽を出だせ」に返歌) 長き夜を耐えて花咲く桜花 今日は野分けに倒れたりとも

3888(3881「数千年」に返歌)肥沃の地荒れ野に変える 苦蓬砂漠の虫さえ消え去り廃墟に

3889(3880「シャボン玉屋根まで」に返歌) シャボン玉吹ける時は子に返り 微笑みて見る我が人生と

3890(3885「爆風で打ち付けられた」に返歌)尊き御役目木々は立つ人守り星に酸素を与えたり命を懸けた光合成