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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

そろそろ祇園祭

写真は昨日Image706
四条烏丸で写した、組み立て中の長刀鉾です。
そろそろ祇園祭です。

もちろん祭自体はもう始まっていますが、これから宵山山鉾巡行に向け、祭は山場を迎えます。

祇園祭は京都の暑い夏の始まりです。

ところで今、朝鮮学校の無償化除外問題に対し
第二弾のアクションを起こすために準備を進めています。
(またここでも詳しく言える段階になれば
告知させていただきます)
その過程で多くの詩人と深い話が出来ることに
驚いています。

これまで詩人と
社会の問題について語り合うことなど
想像もしていませんでした。
しかし今回、詩人と語り合い始めると熱く尽きない。
とても嬉しいことです。

3月からアピールやリーフレットやデモや街頭演説などを
経験していますが
その一つ一つで
知り合う人々と(たとえそれが初めて会った人でも)
思いがけなく深い話をしていることに気づいて
感動することがしばしばあるのです。

先ほども
年配の、ある高名な詩人に長い手紙を書いていました。
その方とは会ったこともなく
今回初めて手紙のやりとりをしています。

恐らくご病気であろう筆致で何度も推敲した
二通目の手紙を今日受け取ったばかりです。
そこでは
これまでの自分の来歴において
出会ってきた朝鮮人の友人の痛みについて書かれています。
そして詩はその痛みをけっして遠ざけてはいけないのだと、
みずからに言い聞かすようにも断言されてもいます。

私もまた返事に
今の自分の気持などをあふれるように書きました。
不思議に言葉が次から次へと生まれてきました。
まるで詩のように・・・

年齢も性別も生き方も詩の傾向もかけ離れた
まだ見ぬ者同士が
他者の痛みを介して
一瞬で魂を交流させる──

これ以上不思議で、喜ばしいことはないと思ったのでした。