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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

「サラム」と「ひと」双方からの当然のねがいです

朝鮮学校の生徒さん達の心の痛みを想うと、涙がでます。
いえ、何もおもわなくても
私自身も負った傷からおのずと涙は流れます。

生徒たちの苦労には及びもつかないけれど
一緒に活動してきた私自身もまた傷つけられました。
もう口にしたくもない「信じていたもの」に裏切られ
認めたくもない悲しみと怒りは途方もない。

裏切ったあの人たちは
裏切ったなんてこれっぽっちも思っていない。
そのことこそあわれなほど哀しい。
いいがかりだ、信じる方がばかだよ、といわんばかりに
無視と沈黙を決め込んでいること、
そして自分しか信じないかれらにとって
自分自身が目を向けないならば
除外問題はこの世に存在しなくなるだろうというそのことが。

しかし
朝鮮学校の生徒たちを
日本という国家はこれ以上悲しませてはいけない。

先生を、オモニやアボジを、
そしてこの世とあの世から見つめている無数の朝鮮人と日本人の魂を。

朝鮮学校生は、在日コリアン
「サラム」として生きたいだけではないですか。
それを拒めるどんな正当な理由も日本国家にはありません。

拒めるとしたら、人間にとって国家とは何なのでしょうか。

そして私も「ひと」として生まれてきた以上、
「ひと」として十全に生きたいのです。
そのねがいは、在日サラムたちと出会って、さらにつよくなりました。

だから朝鮮学校の無償化除外に反対するのです。
無償化実現は「サラム」と「ひと」双方からの当然のねがいです。