#title a:before { content: url("http://www.hatena.ne.jp/users/{shikukan}/profile.gif"); }

河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

紀伊民報5月29日文化面

和歌山県田辺市に本社のある紀伊民報に出た記事です。先日電話取材に応えた私の言葉かImage643 らもひろってもらっています。

******

京都市の詩人河津聖恵さんが紀伊半島を巡ってつづった詩集「龍神」(91ページ)を思潮社から出版した。2310円。
河津さんは1961年、東京都生まれ。京都大学文学部卒業。85年に現代詩手帖賞を受賞した。
フィールドワーク詩集として、昨年出版した「新鹿」に続く第2弾。2008年秋から約1年間かけて田辺市龍神村中辺路町新宮市那智勝浦町三重県熊野市などを巡って書いた。
「龍神」「野中」「お燈祭り」などを題にした詩をつづっているほか、昨年秋に田辺市内であった「新鹿」の朗読会も詩として取り上げ、11編を収録している。「龍神」は「赤い光、赤い闇、秋はどちらにもふきこぼれる 色はどこへでも流動する」から始まり、紅葉の時季に日高川沿いを車で北へ向かう様子をつづっている。
河津さんは「山人の生活や歴史を学んでから山へ向かった。山が息づいているように見え、感銘を受けた。特に龍神村がある田辺市の方に読んでいただきたい」と話す。