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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

直前のお知らせです

直前のお知らせです。
本ブログの5月21日付記事でご案内した「東柱を読む会」の第一回が
いよいよ明日となりました。
15時から東大阪市の喫茶美術館(http://www.waneibunkasha.com/)にて。
まず私が少し話をしてから
尹東柱評伝』の訳者愛沢革さんが、
「序詩」を原詩にもとづいて解説します。
喫茶美術館の晴れやかな雰囲気の中で
東柱という
詩の本質を生き抜いた詩人への共感を媒介に
どんな言葉が交わされるのでしょうか。
とても楽しみです。
今回、報告者を引き受けて
あらためて東柱の詩を再読しましたが
うーん、本当に唸らされました。
詩の思想、技法、生き方から、
詩だけでなく人間のすべてが語られうる詩人
だと思いました。
あるいは詩と人間のつながりについて
無尽蔵に考察できるでしょう。
一つ一つの言葉の選択や接続の意味や効果を考えていけば、
大部の詩論さえ書けるに違いありません。
しかし明日は時間も能力も限られているので、
今回私に見えてきた新たな側面を
直感的に語ることになると思います。
まあ、話が下手なのは愛嬌だと思って下さい。

とりあえずタイトルは
「プロメテウスとヘラクレス──東柱の場合」
としました。
これは2月8日に訪問した
京都朝鮮中高級学校の当時の金校長先生の
「東柱にとって「プロメテウス」という存在は何だったと思いますか」
「プロメテウスはヘラクレスに救われます。東柱はヘラクレスのような力ある存在になりたいと願っていたとはいえないでしょうか」
という、ずっとどこか心に残っていた問いかけに対する
私なりの応答になるかと思います。

東柱という詩人について意見を交わすことで
新たな詩の可能性を見出すことができると思います。

ぜひご参加下さい。