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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ1798〜1840

(注:前記事の1789〜1800は欠落していた867〜869へ移動しました。)

1798それぞれの願いとどけるパブコメ原発はゼロの87%の意思

1799政府期待の原発15%は民意にあらず僅か1%の支持を得るのみ (1799へ返歌)

1800なぜここまで日本の人を煽り歪ますのか十有余年前の書籍に問いかける

1801停めるのみそれしか我ら出来ぬれど“負”の火を二度と弾けさせまじ(1723「原発をゼロにしてから死にましょう我ら大人の後始末」)

1802青き灯に突進やまぬ蛾の本能我が遺伝子も受け継ぎたるや 

1803(返歌)来て(返歌)に(返歌)うたびとの化学反応座の力かも

1804やわらかな息は部屋には戻らない病の種を隠すあいだは

1805まっすぐな息はマスクに屯して夏を病んでは秋の佇む(1804へ返歌)

18063.11この災いに観て取れり原発すすめる悪の枢軸(by 凡人大衆).

1807あおい けんと さくら そうた ゆうなと子供たちの名前で考えてみて 被曝の悲惨さが嫌なくらいわかるから.

1808こころの奥に 誰しもがしまっているきれいな一輪の花 どうかその花を核のために枯らさないで

1809優しくて全てを包む愛の中とわに変わらぬ夢を見つめて/果てしなき進歩の夢の浅ましきいのちの価値を量り数えて/科学して自然のいのち畏怖するや置き忘れらし愛の在り処を/祈りして言の葉揺れる吐息して魂からの響き亘れと 

1810待ってたんだねあの日もきっとお留守番だと思って ちいさな骸になった子に謝ることさえ酷すぎて

1811あれに慣れこれに慣れたり震災後子どもの笑顔の明るさに慣れず

1812その上の放射線技師の誇りなるガラスバッチを子らがつけゆく

1813子どもらの上に降り続く放射能ガラスバッチは冷たく量る

1814老朽も活断層もお構いなし踊り続ける死の核ダン
1815政治色映るが蹴るないたづらに我が身かわいく流れ見る間に

1816流れ見て竿さしている過信あり時代は移りぬ滝壺目前(1815へ返歌)

1817被爆した牛の白骨累々と野犬の漁るは正に地獄図

1818野犬といふ呼び名は哀し昨日まであなたやわたしの家族なりしを(1817へ返歌)

1819せめて生きて欲しくて鎖外したの野生の力のあるを信じて(1818へ返歌)

1820原発さえなければという福島の声原発さえなければ原発さえなければ

1821真紅の布も雪の如く白くなると いう言葉さえ慰めにならぬこと知る初秋 (注:聖書のイザヤ書の一節から).

1822物づくりひとの暮らしを良くせむとたどりし果てが原発爆発

1823再稼働の関電の罪は未来への罪電力あまるこの年の夏

1824見えぬものにてあれば畏れ敬う国民なれば放射能恐れる

1825永遠という言葉あり形見ゆるオンカロという核の処分地

1826流れ見て竿さしている過信あり時代は移りぬ滝壺目前

1827桃果にいのち注ぐひとの心見るたび思う核とは共存できぬと きみに食べさせたかったよ 福島と茨城のうまい米を 塩さえあれば何もいらないという米だったんだ

1828桃果には固き種ありその中の柔らかな未来守り育てる(1827へ返歌)

1829桐の葉や斜陽の中で落ちにけり誰がためなど知らぬ顔して

1830地元の祭礼に足遠のきて緋と白は宵の心の宮で舞い(意:「やめろ!被曝させるな!」とは言えないけど、地元の神社の祭礼……、行けないよ。やっぱ)

1831おまかせの民主主義とはさようなら原発しかり基地しかり

1832帰り往く愛の響きに想いして誰も棄てるないのちは光/還り往く愛の呼び声響きしていのち豊かな秋は近しと/返り往く儚き夢の残照を一息の愛とわに流れと/そして往く誰しも同じ愛の中光にとわに全てに統べて

1833オオフクシマ…青き瞳は哀れめりジャパン?に頷く小さき我を(注:中国・延吉の食堂で、ロシアの若い女性二名がテーブルから立って声を掛けてきた。1834も同じ)

1834「グッドラック」ジャーニーならずラックなり後で気づきてふと立ちすくむ

1835廃棄など考えもせぬプロジェクト後戻りせぬ公共事業
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1836我が国は神国なれば滅ばぬと思いおりしか導きし人

1837汚染されしアイナメの恨みはらさんとクラゲ集いて配管塞ぐ 

1838他人事 対岸の火事 傍観者 無関心こそ原発の温床

1839原発に寄生し肥える人々に規制ゆだねるわけにはゆかず 

1840夜空に咲く花よこころに咲く花になれ 平和願ういにしえの人たちの想い忘れぬために