詩を書くのも好きですが、
音楽を聴くのもすきです。
最近はとりわけ弦楽器を好んで聴きます。
チェロ、バイオリン、フラメンコギター、
それからピアノも弦楽器でしたね。
じつは私自身
かつて幼稚園から中学生まで音楽系の学校に通っていたんです。
一向にうまくならないのに
ピアノばかりやらされていました。
バイオリンも弾いたことがあります。
その影響からか、
弦楽器にはつい聴き惚れてしまいます。
弦と人間の指のせめぎあい(ピッキング)、そして
音が楽器の胴に共鳴する響きが
狂おしくいとおしいです。
そのように糸状のものをはじいて、音を聴きたい、と
かつて人間が願ったのは
なぜなのでしょうか。
打楽器よりも不思議に思います。
原初の弦楽器ってなんだったのでしょう。
最近紀州で買ったこのCDは、
箏の即興演奏。
紀州・熊野の四季をイメージしています。
日本的な情緒もあり
西欧的なロマンティシズムもあり
しかし現代音楽的な自由な展開が
熊野のゆたかな空間をほうふつとさせ
本当にすばらしいです。
奏者の西陽子さんは和歌山県出身。
現代音楽や詩人とのコラボもたくさんされているようです。