昨日、脱原発を求める集会とデモ(9.10原発NO!京都府民大集会)に参加しました。
京都・円山音楽堂に2600名が参集しました。
昨日10日と今日11日の二日間、政党が市民運動と連帯して行うという形のもの。
政党の動員力もあったとはいえ、これだけの数の集会とデモはまさに圧巻でした。
じつはそもそも私は皆で何かを同調してやることが大嫌い。
脱原発に関してもつよく願いこそすれ
実際デモや集会に出向くことにはこれまでずっと抵抗がありました。
しかし一方何とかしなければ、という気持も募っていました。
とりわけ新政権になってから原発問題が急に下火になってしまったようにも思え
この集会の美しいチラシもずっと壁に貼っていてどうしようかと迷っていました。
そんな時、最近入会した地域の九条の会のKさんから昨日たまたま誘われ
よし、行こう、と背中を押されたのでした。 脱原発集会・デモデビューです。
集会はちょうど日盛りに始まりました。
会がたけなわになるにつれ頭上から照りつける陽射しもきつくなりました。
しかし一時間半、集会から立ちあがって出ていく人もおらず、
会場全体の空気が終始真剣だったのには驚きです。
メガバンクやメーカーも責任を取れ!と胸のつかえが取れるような声で叫んだ議員、
農業という仕事を奪われ、何をしたらいいのかと訴える福島の農家の女性、
福島県の深刻な教師不足の実情を報告する教師、
また京都府全体がその80キロ圏に入る、「原発銀座」を抱える福井県からの連帯の発言、
その福井原発の事故を心配する京都北部の人々の不安の声々・・・
集会後、四条河原町を経由して京都市役所までをデモ行進しました。
2600名の長蛇の列とシュプレヒコールは
周囲に相当なインパクトがあったと実感します。
多くの通行人が歩道からじっと見ていました。
そんなにじっと見ているならば加わればいいのに、とさえ思うほど。
集団行動の大嫌いな私ですが
「危険な原発の再稼働は許さないぞ」等のシュプレヒコールを
いつしかおのずとあげていました。
なぜでしょうか。
それは恐らく集団の一人として加わっているうちに
動物的な恐怖を触発されたからだと思います。
自分がいかに原発に恐怖しているのかを実感しました。
同じ意図を持って集まった集団の磁力のようなもので恐怖を引き出されたのです。
恐らく人は集団となるとき「けもの」の怒りと恐れを引き出される。
集団というものが目ざめさせる動物的な本能によって
ひとは時に間違った方向に行くこともあるだろうけれど
脱原発に関するかぎりは
問題の核心はもはや生命の危機にあるのだから
集団として「けもの」として恐怖の声を上げることは間違っていない。
集団のために個が抑圧されるというよりも
個の生存のために集団の力を借りるということになるのですから。
[E:shine]ちなみに今日も昨日に引き続く行動として
「バイバイ原発9.11」があります。
14時に円山公園しだれ桜西側広場集合。
リレートークの後、脱原発ウォークを市役所まで行います。
16時頃解散の予定です。
日本を代表する古都である京都から、脱原発の新しいうねりを起こしていきたいものです。
ぜひご参加を!(連絡先 地球温暖化防止京都ネットワーク、075-251-1001)