さて、もう一年もカウントダウンです。
今年は私にとって、
蒙を啓かれ続けた一年というか
ひとことでいえば激動の一年だったと思います。
ふと、ちょうど一年前の今日
本当にたまたま参加した
京都初級学校の襲撃事件に対する抗議集会で
初めて共同体としての在日コリアンを目の当たりにしたことを思い出しました。
あの時から私は
私なりにつながりや共同性を取り戻す努力をしなくてはならない
とつよく思い始めたのだとおもいます。
もちろん個人が社会を変えることは決してたやすくはありません。
しかし社会が無数の関係によって成り立っているものであるかぎり
今私が誰かに関わろうとすることは
わずかな波動であっても必ず全体に伝わっていくはずだし
私に関わろうとする誰かに応答することは
この共同体の片隅に小さな物語を生みだしていくのだと思います。
マイケル・サンデル的にいえば
個人の物語が他者の物語をまきこみ、あるいはそれにまきこまれ
共同体の物語を成長させていくのだと。
私はそう確信しています。
目の前にいる人の語りに耳をすませ
その人生の未知に驚き それから
今このときが共に新たな物語をつづる出発点であることを
これからもよろこびをもって感じ取っていきたいと思います。