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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

「立ちあがった声々」 しんぶん赤旗日曜版12月19日号

立ちあがった声々
               「句読点」(しんぶん赤旗日曜版12月19日号)Image1098

 「私たちには愛し守るべき/共通のものがある/在日朝鮮人の誇り『ウリ・ハッキョ』(私たちの学校)を/守り抜くために/後世に継ぐために/私たちは戦い続けるであろう」──。京都朝鮮中高級学校生の詩を、朝高生がチマチョゴリ(朝鮮服)で朗読する声が響きました。有志が刊行した『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』朗読会(12日、東京)でのこと。
 朝鮮学校が、民族の誇りや文化を育み、差別がいかに理不尽なものか─。朗読される詩に、涙をぬぐう人々の姿が。
 「人から言葉を奪った者は、それを無償で返さなくてはならない」と辻井喬四方田犬彦両氏が対談。崔善愛さんのピアノ演奏。雑誌掲載を拒否された短歌の披露…。朝鮮学校の無償化除外を「言葉と魂をめぐる危機」(呼びかけ人・河津聖恵さん)と受け止めた表現者。存在をかけて立ちあがった声々が心に残ります。(紀)