今年も残すところあと2日。
例年であれば、おのずと気分がおごそかに静まっていく頃ですが
今年はやや落ち着きません。
3月11日で時間に大きな穴が開いてしまったまま
(壊れた原発の映像を見るたびに「時間が破壊された」と感じます)
そこからたえず不安な気流が生まれてきているようです。
時間が一年という周期で蘇るイキモノではなくなってしまいました。
何万年もの先まで続くトンネルの中にいるような気がします。
しかしそんな不安な実感をたしかに感じ取らざるをえないとはいえ
もう一方では、息もたえだえの時間というイキモノを励まして
新たに生まれ変わるよう手助けをしてやらなくてはならないでしょう。
年賀状を書いたり、掃除をしたり、おせちを作ったりしながらも
自分自身というよりも時間をいきづかせる気持がつよまっていきます。
けれど、そもそも新年の準備を私はじつはそういう気持で行っていたのではないでしょうか。
今年はとりわけそれを意識して行っているだけにすぎなくて。
これからは
すべての日常行為が私自身の生の次元を越え
よりいとおしいものとして意識されていくだろうなと予感しています。
時間を励ますように。
時間を祈るように。
もちろんそれは絶望や不安以上に
不思議な希望であるのかもしれません。
今年のブログは本日でさいごです。
一年間おつきあい下さり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。