今朝のNHKニュース「おはよう日本」で放映された「笑顔のノーサイド」は、本当に胸が熱くな りました。脳しんとうのために、三回戦以降出場できなくなった、大阪朝鮮高級学校の権裕人選手のために「こいつの高校ラグビーをこのままでは終わらせてはいけない」、もう一度親善試合をしようと、22日関西学院グラウンドに集まった高校ラガーマンたち。画面に映し出された群馬や尾道や桐蔭学園の選手たちの表情、そして権選手の肩を叩くすべての選手から、権選手への親愛の念が伝わってきました。
権選手は、体重が百キロを超えているのに、すごいスピードで走ります。超高校級ですね。 でも、桐蔭学園の選手から貰った「ゆいんの分も俺ががんばるよ」というメールを、宝物のように見せた笑顔は、なんて可愛いのでしょう! たくさんの選手から貰った励ましのメールは、しっかり保護して大切にしているそうです。
番組をみての感想は、本当にこれらの若者たちはカッコイイなあ!!という一言です。まさに「人間の原点」を見せてもらいました。肌と肌でぶつかり、共に汗を流し、泣き笑いしながら、互いを知る。そのようにして育まれた信頼と友愛がまだあるということに、私は感動し、また希望を与えられました。そう、いつの時代もそうなのです。人間としてぶつかりあって生まれた信頼と友愛は、人を感動させる光を放つのです。
けれど他方で、今開かれている国会の様子はどうなのでしょう? 首相も議員たちも、互いにどれだけ尊敬の念を抱いているでしょうか。今も人を人とも思わない不信と誹謗のヤジが飛びかっているのではないでしょうか。