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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2012-01-01から1年間の記事一覧

7月29日中嶌哲演さん講演「大飯原発再稼働と日本のゆくえ」

一昨日、京都市左京区にある日本ルーテル修学院教会で、福井県小浜市にある明通寺の住職、中嶌哲演さんによる講演「大飯原発再稼働と日本のゆくえ」がありました。私も呼びかけ人の一人である「修学院九条の会」の主催です。 中嶌さんは、7月16日の代々木…

連歌デモ事始め

お伝えしたように、連歌デモは、ついに千首を超えました。しかしこの千首までの道のりがどのようにして始まったのかを、じつは私自身がよく覚えておらず、人に説明するのにやや困っておりました。そんな折、先日歌のまとめを作って下さった方が、さらにこの…

連歌デモ、1000首を超えました!!

連歌デモ、ついに1000首を超えました!!一つの里程標まで踏破したという思いです。参加して下さった多くの方々に心から感謝いたします。引き続き、ツイッター、またこのブログへの投稿によって、共に歩いて頂ければうれしいです。デモは10000首に…

7月21日京都新聞朝刊「連歌デモ」を紹介した記事が載りました!

京都新聞に「連歌デモ」を紹介した記事が載りました! 7月21日京都新聞朝刊反原発の意志 31文字に 短歌ブログ反響~京の詩人開設 半月で600首書き込み~ 京都市左京区在住の詩人、河津聖恵さんがインターネット上に今月開設したブログ「連歌デモ」に賛…

7月16日付京都新聞/詩歌の本棚・新刊評

7月16日付京都新聞/詩歌の本棚・新刊評 河津聖恵 御庄博実氏と石川逸子氏による合同詩文集『哀悼と怒り─桜の国の悲しみ』(西田書店)が出た。御庄氏は医師として広島の被爆者治療に当たり、内部被曝を追究してきた医師。石川氏は通信「ヒロシマ・ナガサ…

「#連歌デモ」最新情報

昨日、パソコンが壊れ更新が遅れましたが、連歌デモ、現在のところ525首スタンディング、50句肩組み中です! http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html をごらんください。 ? なお、本日12時から始まる「さようなら原発10万人集会」(生…

「連詩デモ」をまとめていただきました!

「連詩デモ」が開始されて、ちょうど一週間。みなですでに300里(=首)近く歩いています。ありがたいことに、参加者の方が、「デモの様子」をまとめて下さいましたので、ぜひご覧下さい。歌だけでなく、関連するつぶやきも、時系列で収められています。→…

7月11日付朝鮮新報文化欄「冷たい闇の一隅に灯った温かく美しい時間─モンダンヨンピルから手渡された真っ白な心」

去る6月22日に行われたモンダンヨンピルチャリティーコンサートについての記事を書きました(ちなみにこのブログでもコンサートの直後に記事をアップしています→ http://reliance.blog.eonet.jp/default/2012/06/post-682a.html) 7月11日付朝鮮新報文…

#連歌デモ

ともに“歌う”“手をつなぐ”勇気を持つ君の「歌いたい歌」を聴こうじゃないか 7月5日から、Twitterでおのずと「連歌デモ」が始まりました。原発反対の意志を、短歌で続けていくという試みです。必ずしも具体的な作品への返しである必要はありません。反原発…

「ムサン日記〜白い犬」(パク・ジョンボム監督)

韓国映画「ムサン日記〜白い犬」(パク・ジョンボム監督)を見ました。 感受性の鋭い、根源的な問いかけを触発するすぐれた映画でした。 構成やカメラ回しにも無駄なところがなく、いつしかこちらの心は孤独な青年の背中につねに吸い寄せられていました。ラ…

6月28日講演「「チェルノブイリ−フクシマ〜ドイツの経験から学ぶ〜」

6月28日(木)にキャンパスプラザ京都で「チェルノブイリ−フクシマ〜ドイツの経験から学ぶ〜」 という講演会が行われました。市民と科学者の内部被曝問題研究会と、核戦争防止国際医師会議京都府支部の共催です。 「市民と科学者の内部被曝問題研究会」に…

御庄博実・石川逸子/詩文集『哀悼と怒り─桜の国の悲しみ』(西田書店)

御庄博実氏と石川逸子氏による合同詩文集『哀悼と怒り─桜の国の悲しみ』(西田書店)が出ました。二人は、反核という立場を貫いてきた希有な詩人たちです。 御庄さんは医師としての名前は丸屋博さん。劣化ウラン弾による内部被曝をずっと追究されてきました…

モンダンヨンピルチャリティーコンサート

21日から昨日23日まで、東京に滞在していました。 三日間のあいだ、様々な方とお話しすることが出来、4カ月ぶりの故郷で大変充実した時間を過ごせました。 22日は「なかのZERO大ホール」の「モンダンヨンピルチャリティーコンサート」を見にいきま…

紫陽花

紫陽花が眼につく季節です。この花を見つめていると何か意識を吸いこまれる感じがします。 色鮮やかなのになぜか宇宙の闇を感じるのです。雨に打たれる紫陽花は不思議な光。緑はくらがり。花の周囲にはみえない闇がひしめいています。毒のある花でもありまし…

6月16日に北陸朝鮮初中級学校で詩の授業を行いました

昨日は、福井市にある北陸朝鮮初中級学校で、中級部の生徒さんを対象に詩の授業を行いました。 北陸ハッキョは中級部7名、初級部4名の小さな小さな学校。福井駅から車で20分ほどのとてものどかな田園地帯にあります。福井の町はじつは初めて降り立ちまし…

映画『11.25自決の日─三島由紀夫と若者たち』(若松孝二監督)

映画『11.25自決の日─三島由紀夫と若者たち』(若松孝二監督)をみました。 少し前のことになるので印象がかなり薄れてしまったのですが、楯の会結成前後から自決までを60年代の激動の時代状況と織り交ぜてリアルに描いた映画です。 三島の自決は私も…

詩「千年ノ赤ン坊」(「現代詩手帖」6月号)

千年ノ赤ン坊 河津聖恵 空の空虚が撃たれ、青は限りなく深まる無の銃声と共に夢を見張るガラスの監視塔は天頂から破壊された 世界は子を庇う母親うすむらさきに翳り蹲り永遠の痛みを負う(赤チャンガ泣イテル、泣イテル、)透明な血にまみれた世界の赤ン坊は…

『ニーチェの馬』(監督・脚本タル・ベーラ、ハンガリー)

タル・ベーラ監督の『ニーチェの馬』を観ました。心に重く、深くのしかかるような映画でした。 しかし、だからこそ身の内から思いがけないカタルシスさえ感じました。モノクロの画面からこちらの内面に直接にかかる人間精神そのものの重さ、人間の時間そのも…

「大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪府民基金)立ち上げ集会」のお知らせ

朝鮮学校への「高校無償化」適用を実現し、大阪府・大阪市などの自治体からの補助金の復活を目指して、224団体・個人の賛同のもと、2012年3月1日に結成された「無償化連絡会・大阪」の呼びかけで、「大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪府民基金)」を立ち上げ…

6月4日京都新聞朝刊 「詩歌の本棚」

6月4日京都新聞朝刊 「詩歌の本棚」 河津聖恵 辺見庸氏の新刊『死と滅亡のパンセ』所収のエッセイ「『眼の海』をめぐる思索と想念」は、今詩を考える上で興味深い。大震災の衝撃は氏に新たな詩の境地をもたらした。その内的経緯はまさに原初の詩の発生を見…

本日オープン!「朝鮮学校の正しく新鮮な情報をお届けするウリハッキョon the web」

本日、新しいサイトがオープンしました。「朝鮮学校の正しく新鮮な情報をお届けするウリハッキョon the web」http://urhk.jp/私も下記のような応援メッセージを寄せました。多くの方々に是非見てほしいと思います! 応援メッセージ自分の未知の力を信じて頑…

徐京植『在日朝鮮人ってどんなひと?』(三・終)

この本が日本人である私が鋭く触発するのは私にとって「裏返された」歴史や社会の姿を知ることが出来るからです。在日朝鮮人の立場から見た日本の歴史と社会のあり方と世界感覚。それを知ることはひりひりとした痛みがあると共に、鏡の中に入り込むようなス…

徐京植『在日朝鮮人ってどんなひと?』(二)

徐さんは1951年生まれ。お父さんが幼い頃お祖父さんに連れられて日本にやってきたので、「3世に近い在日朝鮮人2世」だそうです。京都の日本の小学校に通名(日本式の名)で通っていたそうです。朝鮮人であることを隠していましたがあるとき、「チョー…

徐京植『在日朝鮮人ってどんなひと?』(一)

徐京植『在日朝鮮人ってどんなひと?』(平凡社)は 「『在日朝鮮人とは何か』というテーマを中学生にも理解できるように」書かれた本です。中学生がこれをどれ位理解できるかは分かりませんが、私には大変分かりやすかったです。そしてこれから在日朝鮮人に…

一昨日田植えを手伝いました

一昨日、岐阜の夫の実家の田植えの手伝いをしました。 青空が拡がり絶好の田植え日和、と思いきや、 田植えは曇天の方が暑くならなくていいとすぐに気づきました。水田は木陰がないので、晴天だと熱射病になりそうです。やがて少しずつ雲が出てきたので、助…

「詩を書くという行為を受け継ぐ──追悼・吉本隆明」(「現代詩手帖」5月号)

「現代詩手帖」5月号に吉本隆明さんへの追悼文を書きました。 詩を書くという行為を受け継ぐ──追悼・吉本隆明 河津聖恵 去る三月十六日吉本隆明氏が亡くなった。3.11からほぼ一年後である。氏はこの一年間、病を押して思想家としての発信を続けていた。…

詩「三月のピノキオ」(「PO」145号)

「PO」145号に作品を書きました。 三月のピノキオ 河津聖恵 ��空の鐘�≠ェ響く 茂みの中で人形たちは身をふるわせる ユキヤナギの沈黙の鈴は沼の水面にさやぎ 伐りたての木株は白く不安なお喋りを止められない 沼に沈みかけた小屋永遠に傾いている世界あ…

金環日食

金環日食を見ることが出来ました。 朝、たまたま外に出たら、近所の人が何人か集まって黒いグラスを掲げて東の空を見上げていました。そうか日食の日だったんだ、と気づきました。昨日まで全く興味がなかったのですが、「みえるみえる」と他人が楽しそうに眺…

辺見庸『死と滅亡のパンセ』(四・終)

3.11は確かに詩を書く者としての私自身にとっても大きな衝撃でした。これまでの自分の詩を支えてきた、言語の価値の次元とその裏打ちである感受性を、いわば下方深くから破壊されたと感じています。そしていまだその破壊の深さと度合いが自分では分から…

『死と滅亡のパンセ』(三)

辺見さんと詩人のキリヤット・F・コーエンさんの対談、「破滅の渚のナマコたち─亡命と転向と詩」は、大変面白かった。現在の破滅をめぐる真摯な対話なのですが、二人のやりとりはまるで知的な「掛け合い」で時々噴きだしながら読んでいきました。どちらかと…